プロローグ

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その男は、何をするでもなく俺の真正面に突っ立ったままだった。レンとは明らかに対照的だった。 この男は体格が良く、タッパも190を超えてるから、威圧感がハンパなかった。 「…なぁ、顔見せてくんねぇの」 そう言うと、肩がピクッと動いた気がした。 「……お前は、俺を、受け入れてくれるのか」 突然変なことを言う。俺はネコじゃねぇ、タチだ。 「俺は突っ込む側だから、お前が俺を受け入れろよ」 とか言うと、ゆっくりと俺の方へ近づいてきて、しゃがみ、その面に手をかけた。
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