107人が本棚に入れています
本棚に追加
しばらくくっついたままだった僕たちは少し気まずくなって、離れた。
「ご、ごめん。」
「いや、別に大したことしてないだろ?」
この気まずい空気をなんとかしようと思い、
「翔!もし、さよかったら、うち遊びにおいでよ、、?夕飯、一緒に食べない??あっ、なんかもう夕飯の予定決まってるんだったら全然断ってもらってもいいんだけど、、、、その、、決まってないんだったら、、ぜひ、、大したもの作れないけど、、」
誘ったくせに、だんだんと自分の行動は翔にとって迷惑ではないだろうかとか大した美味しいもの作れる訳でもないのに誘ってしまったとかぐるぐると考えていたらだんだんと自信がなくなってきてしまったのだ。
そんな僕の予想とは反対に翔は、
「マジで⁈雪、飯作ってくれんのか!行く!わぁ、楽しみだなぁ、、雪の予定では何作る予定なんだ??」
すごく嬉しそうに尋ねてくる翔に、本当にそこまですごい料理を用意できない自分がちょっと恥ずかしくなってきた。
「その、、オムライス、、、のつもりなんだけど、、卵料理大丈夫?嫌いなものとかない?口に合うといいんだけど、、。」
目を見開いて心から嬉しそうに笑った。
翔の綺麗な顔が笑顔になるともっと魅力とオーラが増す事を今日1日を通してよくわかった、、。
「!!オムライス⁈マジで⁈俺、好物だわ!やりー!雪のオムライスかぁ、ぜってぇうめーじゃん!あ、そうそう、アレルギーないし、卵大好きだぜ?」
彼の周りに花とキラキラしたオーラとなんかメルヘンなものが見える、。
「じゃ、とにかくうち、行こっか?」
「あーそうだな。春とはいえ冷えてきたしな、ふ、これさっきも俺同じこと言ったな。」
イケメンのテンションマックスな状態の笑顔の破壊力、、。僕が笑うと、かわいいしか言われないしなぁ。はあーあ。僕もイケメンに生まれたかったよ、、。
がっくしうなだれていると、
「あれ?なんか雪元気ねーな?大丈夫か?」
翔に心配されてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!