107人が本棚に入れています
本棚に追加
衝撃
「じゃあ、俺、雪の嫁になれるな。」
そう言われて混乱した。
え、ええ?!
翔ってそっちの人だったの⁈⁈
ちょっとというかかなり、意外だったんだけど、、!
「雪、俺はゲイじゃない。」
「な、なんでそう思ったってわかって、、」
翔は、ふ、と笑うと、身体を起こしてソファに身体を投げ出した。
「独り言全部口にしている無自覚な天然雪はかわいいな。どうやら俺はお前に男だとか女だとか無しに心底惚れたらしいんだ。こんな事突然言われて戸惑うのもわかる。俺も正直戸惑ってる。だから、さ、ひとまず俺のことは気にしないで普通に友達でいてくれねぇか?」
口を挟ませないようにするかのように翔は一気にまくし立てた。
「ねぇ、」
ちょっと。話聞いてよ、、。
「言わなくていいって。それとも友達でもいられねぇくらいひいたか?そうしたら、どうにもできねえなぁ、」
翔は天井を見つめてこっちをみようともしない。泣きそうになるのを堪えているのかもしれない。なんて今の僕にはそんなことどうでもよかった。
「ねえ!!なんで人の話聞こうとしないのに、勝手に僕が翔と友達でいられなくなるみたいな話してんの?」
すると彼はようやくこちらに目を向けた。
「やっと目があったね。」
やはり翔の顔は今にも泣き出してしまいそうな表情だ。僕は、翔の頰に右手をそっと添えると、ちゅ。と彼の唇にキスをした。彼から離れて、顔を見ると戸惑い、困惑、照れが同時に顔に出ていた。
最初のコメントを投稿しよう!