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「え、なんで、、、キス、?」
なぜってしたいと思ったから。だけど今の僕にはそう素直に伝える勇気もなくて。
「それが僕の返事、、、ふつつか者ですが、よろしく、、です、つ、翔、、、、、。」
翔は金色の瞳を輝かせて、僕をぎゅっと強く抱きしめた。
「雪、、、、。大切にします。あー嬉しいなぁ。」
ふと、ひとつのことに思い当たる。
「あ、でも学校とか周りの人にはしばらく内緒で、、、お願い、します。」
これは、楓にも言えない秘密だなぁ。
「、、わかった。本当は雪は俺のって言いふらしたいけど我慢する。そのかわり、さ、こうやって雪と飯食ったり、なんでもない話したり、誰もいないところでは手とか繋ぎたい、、、いい、かな?」
こくりと、頷く。
もう、限界だった。
先程自分からキスをした時から心臓がドキドキして、顔に熱が集まって、恥ずかしくて、恥ずかしくて、恥ずかしくて、隣にいる翔の肩に顔を埋めた。
「っ⁈ゆ、雪?」
「、、い。」
「え?なんて?」
「は、ずかしい、、。」
そう告げると翔はぎゅっともう一度強く抱きしめた。
「勇気出して返事してくれたんだよな。雪、ありがとう。俺、嬉しかったよ。」
そう言われて、
「ん。」
と返すので精一杯だった。
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