107人が本棚に入れています
本棚に追加
今日は始業式のみなので、午前中で終わったので、これから3人でお昼でも食べに行こうという話になった。
男子高校生ならやっぱ肉っしょ?という楓の提案により、ステーキBANGという値段の割に馬鹿でかいステーキが売りの店に来ている。
「いらっしゃいませ〜お客様何名様でいらっしゃいますか?」
店内は薄暗い照明に、今年流行ったようなノリのいい曲がかかっている。椅子やテーブルは白と黒のモダンな色でまとめられていて、お洒落な空間が出来上がっていた。
僕がキョロキョロと店内を見回しているうちに、翔が3人ですって答えたようだった。
ぼーっとしているうちに翔と楓は決めたようで、
「雪は何にする?」と楓に問われる。
はっとして、慌ててメニューをみていると、
「ふふっ、、、。」
「???」
「ゆーきちゃん、メニュー、上下逆だよー」
楓の間延びした声で何故翔が笑ったのかがわかった。
「ちょっと2人とも!もう少し早く教えてくれればいいのに、、意地悪、。」
むぅと、頰を膨らませると、また翔が笑う声が聞こえた。自分の顔が熱を持って赤くなっているのがよくわかる。
「ふふふ、ごめんごめん。雪があまりにも可愛かったからさ。」
「な、、だ、だから男にかわいいとか言うなって!かわいいって言われても嬉しくねーんだってば!」
全く悪びれた様子もなく、2人は
「ごめん、ごめん」「つい、ね。」
と僕に謝った。
ステーキを食べた後もショッピングやゲームセンターでゲームなど楽しい時間を過ごした。用事があるとかで、楓は5時ごろになるとごめんと謝りながら帰ってしまった。
「俺らも帰るか、、。」
「そうだね、」
と同意しかけて、朝母に頼まれたものを買っていない事に気がついた。
「あ、ごめん!帰る前にここのスーパー寄ってもいい??ちょっと朝母さんに頼まれたんだけど買うの忘れててさ。」
翔は、「いいよ」とあっさり承認してくれた。
最初のコメントを投稿しよう!