そんなバカな

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 そこには巨大なカバがいたが、大家さんには見えないのだ。 「仕事でお疲れだから、幻でも見えたんじゃあないですか」  大家さんは、あきれ顔で帰っていく。  残された僕はおそるおそるカバの横をすりぬけ、部屋の中に入った。  部屋の半分近くがカバに占領されている。僕は、はじっこに座ると見上げた。動物園でカバを見たことはあるが、近くで見ると、とんでもない大きさだ。  カバの体をそっと触ってみる。ゴツゴツとしてかたいアスファルトの道のようだ。
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