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学生時代からよく行っていた焼肉屋に入って俺と錦田は話していた。
俺は今日あったことを情報量の下り以外を錦田に話した。
「俺たちでイケメン合成させたの覚えてるだろ?」
「ああ、あのせっかく頑張ったのに崎岡が言うほどファボられなかったやつな。」
地味に痛いところを突いてくる。
「そんなことはどうでもいいんだ。あの実在しないイケメンの写真に恋しちまったヤバイお嬢さんがいるんだよ。」
「あの写真クオリティ高かったもんな。二次元に恋愛する人も沢山いる時代だし非実在の人物に恋することもあるだろうな。」
そう言って錦田は胸を張った。
「そのお嬢さんに片思いの人の写真もっと見せてやりたいんだよ。実在しない以上実物に会うことはできないんだからせめて写真くらいは見せてあげたいじゃねえか。」
「崎岡よ、お前はそんなに人の気持ちを思いやれるやつだったか?」
「俺は昔からめちゃくちゃ優しかっただろうが。」
「まあ、良い奴に心変わりしたのならそれに越したことはないが…」
「じゃあその健気なお嬢さんのために力を貸してくれるってわけか?」
「もちろん俺は構わない。」
無事に交渉を成立させた。
これで俺は当面金に困ることはなさそうだ。
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