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ドンドンドン……。
音は、ますます大きくなっていく。
近くに木があってその枝が当たっているのかと考えようとするが、木はない。
座っていた私はおそるおそる窓ガラスを見上げる。
窓の外に白い顔……。
全身が総毛立つ。
ここは二階のはずなのに……、
いったい誰がのぞききこんでいるのだ。
ドーン、ドーン、ドーン……。
「いい加減にしろ、いやがらせは……」
そう、叫びたくなる。
でも、だれの嫌がらせなのか。
ドードーン、ドードーン、ドードーン……。
音は大きさを増し、そのリズムは私を誘うかのようだ。
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