はめごろしの夏

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 みんなが、ふり返り白い目を彼女にむける。 「痛そうよ。こんなのいじめよ」 「チェッ」  たけしが露骨に顔をしかめ、舌打ちをする。  私はその瞬間、男子たちの手をふりきり、教室から逃げ出した。  私は智子のことが好きになっていた。  半年後、通学中に高齢者が運転する暴走車に突っ込まれ智子は亡くなった。
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