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翌日、学級では男子が集まり、昨日の話でもちきりになった。
「鯉は汚い池の中でも平気で長生きするんやでー」
「みんなのウンコを食べて生き続けてきたんや。それであんなおばけ鯉になったんや」
「誰が鯉を肥溜めの中に捨てたんやろう。ひどいこと、しょるなー」
その日の給食はパンであったので欠席者のパンを鞄の中に隠し放課後、公園に寄った。
和式の便所に行くとそのパンを下に落とす。
ゴボゴボ・・・…
水泡とともに現れたおばけの正体はすでに分かっていたのだが、思わず息をのむほどの大きさであった。
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