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私に振り向かないなんてあり得ない❗️
私が一番じゃないなんてあり得ない!
絶対に振り向かせてやるんだから‼️
私は高天坂高校に通う1年の「桜場萌美」
自分で言うのもなんだけど、学校のマドンナ的存在。
私が廊下を通れば男子は必ず3度見するし、体育祭なんかで写真に写ったら2秒も待たずに完売するほどだ。
そんな私には小さい頃からの
「遊び」
がある。それは学校中の男子を私の奴隷にする事。
高校生活中も1ヶ月も待たずに「支配」出来ると思っていたのに、一人全然私なんかに目もくれず無視してくるやつがいる。
そいつの名前は「滝崎涼馬」
滝崎といえば、いつもクラスの端で一人勉強しているいかにも根暗なやつ。
まあ、普段はそんなやつ眼中にもないんだけど、あいつも「奴隷」の一部にしないと私の遊びが気持ち良く終われない。
私はしょうがなく滝崎(根暗)に話しかけた。
「ねえねえ、滝崎くんってさぁ、いつも一人で過ごしてるけど楽しい?よかったら私が友達になってあげようか?」
でた、私の口説きテクその1
最初は友達から始めていって、いつの間にか恋人同士になってるって展開を作る。
さぁ、滝崎の反応はどうかな?あれれ 、もしかして照れて何も言えなくなっちゃった?それとも僕みたいなやつが、桜場様みたいな学園の天使と友達になるなんてめっそうもないとか思っちゃてんの?そうよ、悩め悩め。そうやってあんたが悩んでる顔見るのが楽しいんだから。
すると、滝崎は私に思いもよらない事を言ってきた。
「友達?あぁ僕そういうのいいんで。」
私「は?」
滝崎「は?」
私の思考が一瞬にして止まった。
「学園の天使と言われてる私の誘いを断るなんてあり得ない(怒)
しかも、天使(私)自らがわざわざ話しかけてやったのに、
「そういうのいいんで」
なんて返し方ある?(怒)
私が一人で自問自答してると、それを見かねたのか滝崎がさらに口を開いた。
「と言うか僕、桜場さんみたいな軽いノリで友達になろうとか言う人正直苦手なんだよね」
私は、そいつの言ってることの意味が分からずその場に立ち尽くしていた。
すると滝崎は急に立ちあがり、
「うるさいから図書室に行こう」
と言って突っ立っている私を無視してとっとと教室から出ていってしまった。
その瞬間、私は突然怒りが噴き出してきた。
「何よあいつ。絶対私の奴隷にしてやるんだから~~~」
教室でそう固く誓い、私は滝崎の後を追いかけた。
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