世は正に2110

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世は正に2110

【2110】 日本で社会問題となっている2110。 年々その数は増え続け、少子化の今、国さえもこの状況を無視できなくなっていた。 その名前さえも差別だという声が上がり、終いには抗議デモが勃発。そこで新たに生まれた言葉が「2110」。数字で意味合いを隠し、尚且つお洒落だとアートデザイン賞を受賞。 今や国は2110の存在を認めざるを得ない状況に。 10年前、遂に税金によって2110の保護製作が行われ、学校設立。その数 国内に10校。 この校に入学、そして長く在籍できるのはほんの僅か。これに漏れた人間は現実と向き合い働く。これが国との約束、いや、法律となった。 その名前はーー 2110≪ニート≫ 世の中は今、ニート難民に頭を抱えている。 そんな中、国の救済学校2110校。 この学校にいる間は学校の延長戦で全て国の税金で暮らしていける。 食事、寮、お小遣い完備。堕落したニート難民にとって目指すべき場所となった。 引き籠っていたニート達は日の光を浴び、外へと飛び出す。 世は正に!2110≪ニート≫戦国時代!!!
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