ナルシア❤ギルティア

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「もう! そんなにイヤなら助けになんて来なくていい!」  プイッとゲームの出入口に向かうと、その背中にパズーの声が投げかけられた。 「お前が死んだら俺も生きてはいけない」 「え……?」 「ナルシアさままで死んじゃうから」  プチ!とその時、ナルシアは自分の血管が切れる音を確かに聞いたという。 「そりゃそーーだ! ナルシアはあたしだもん!」 「違うぅ! ナルシアさまはナルシアさまで……お前はただのチチましお化け! バケモノだぁ!」 「はあっ!? 誰がチチましのバケモノよ! ほーら、あんたのナルシアちゃんはそのうちこうなっちゃうんだよー。バーカバーカ!」  己の爆乳(バクチチ)をパズーに突きつけボヨンボヨヨン。ほのかな乙女心を傷つけられたナルシアはご乱心だ。 「クッ……! 俺の気も知らないで……」  次の瞬間、真顔のパズーがナルシアの腕を掴んだ。 「やっ!? ちょっと離し……!」  ふわりと胸元に引き寄せらせて、夜空を映す瑠璃(ラピスラズリ)の瞳がナルシアの目の前に (……っ)  迫ったと思いきや、そのまま“ぽーい”とゲームの出入口に投げられた。  ゲートをくぐった途端にナルシアは元のちびっ子幼女に早変わり。そのままラグの上に頭から突っ込んでしまう。 「ふがっ!」  続けて戻ってきたパズーはもういつもの執事の姿。
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