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「来てはいないですが、あなたはどうも普通じゃない。それに言い回しが一々馬鹿にしてるようで憎々しい。私は断然あなたを逮捕したくなりました!」
「でも出来ないでしょ」
「残念ながら」
「悔しいなら立件できるよう足を付けてみるんですね。では、ここらでお暇しますかね」
俺がそう言って立ち上がると、巡査は卑劣にやり返すべく敢えてにやにやしながら言った。
「あなた、帰っても誰もいないんでしょ」
「そうやって弱味に付け込もうとする、そういうところ一つとってもあなた方は道徳的な点において下等なんだよ!」
「自分独りだけが道徳的だって言うのかい!あんた、ブスだの俗物だのと扱き下ろして差別的で痴漢である上に独善的と言うか自己中だね!」
「差別的と言っても人に対して直截的に傷つけたりはしないし、痴漢と言っても露出狂にしか触らないからあんたが思ってるような人間じゃないよ!それに独善的でも自己中でもないよ!現に道徳的なのはマイノリティであり俺はその一人であり客観的に鑑定できるんだ!ほんとに何で露出狂や会社の連中やあんたのような俗物が罪人病人扱いされないで俺が罪人病人扱いされなきゃいけないのか?全くおかしな話だ!」
俺は悲憤慷慨しながら言い捨てて交番を去って行った。
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