メロンパン君と新入生歓迎会

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ぎゅるぎゅるぎゅるーーー 壮大な空腹の音と共に起床したおはよう。 メロンパン柄の目覚まし時計を確認したら朝の5時だった。 シャワーを浴びる前に腹を満たす為、ダンボールからゴソゴソメロンパンを幾つか出す。 凄くお腹空いてるからがっつり食べよう。 今日のメロンパンは、カレーメロンパンとハンバーグメロンパン。 とても美味しい。 念の為シャンプーとリンス達持っていこう、同部屋でもシャンプーとかは使わないでって言う人いるから。 シャンプーとリンスの匂いはね、メロンパンに限りなく近い美味しそうな甘い匂いなの。(特注品) 同室者君寝てるかもしれないから、静かにお風呂場に向かう。 雫「お風呂上がりは牛乳に限る。」 シャワーを浴びダボダボのメロンパン柄のパーカだけを着て、ダイニングでコップに牛乳を入れてごくごく飲んでる今現在。 膝下まであるし何よりお風呂上がりは暑いしいつもズボンは履かない。(下着履いてますよ) ごくごく牛乳を飲んでいると玄関側からガチャっという音が聞こえた。 え、この学園は外出届けを出さないと外に出れないて父から聞いたような.......。 はっ、唐突に思い出した、担任からクジを渡されていたわ。 急いで部屋に戻り机の上に置いていた白い紙を手に持ち、急いでダイニングに戻った。 他人から見れば雫の服装は大きいサイズのパーカだけの格好で、お風呂上がりのいい匂いと濡れた髪は誘ってるようにしか見えない、本人は無自覚である。 雫「ど、同室者君待って.......!!」 同室者君「.............!!」 ダン!!! 同室者君は自室に戻る1歩手前で前を向いていたから、後ろから両手で壁ドンをし勢い余って顔面が同室者君の腰に激突したけど、何とかギリギリ間に合った見たい。 雫は身長が小さく、相手の方が身長が高いので後ろから抱きついた風になった事には気づいてない雫。 雫「新入生歓迎会のクジ、はい、渡すの忘れてた。」 同室者君「.............」 自己ベスト更新したぐらいの速さだったわ。 同室者君が何故か固まっているから、手に紙を無理矢理握らせたよ。 いやー、同室者君「狼」か「兎」どっちなんだろう? まず新入生歓迎会参加するのかな? 呑気に考え事をしながら自室に戻ろうとした時、 後ろから手をグイッと引っ張られ背中が壁に衝突した。 え、めちゃくちゃ痛い。 ちょっと文句言ってやろうと思い前を見たら、ドアップな同室者君の顔があって思わず黙ってしまった。 もしかしてこれはピンチ?
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