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メロンパン君、出動!
あの後、お母さん達と別れていつまにか届いていた学園の制服を着て、八代家の送迎車に学園まで送ってもらった。
そこまでは良かったんだけど、八代家の送迎車がずっと山方面の方に進んでいて困惑した。
送迎車が止まってあぁ学園着いたんだと思ったら、
目の前に大きな鳥居があり、鳥居の向こう側には長い長い階段があった。
学園はこの先だと八代家の送迎車の運転手が言ったので思わず帰りたい気持ちになった。
とりあえず車から出て大きな鳥居を見ながら現実逃避をしていたら、1台の車がこちらに来た。
車は止まりそこから出てきた人物に、雫は小走りしながらその人物の元に行きハグをした。いきなりハグをしたにも関わらず、しっかり抱きしめてくれた人物に心がポカポカした。
雫「...!!なっちゃん。」
夏希「っおぅ。久しぶり、雫。」
雫「ん。これからも、よろしくね?」
夏希「こっちこそ、よろしくな。」
感動の再会?をした雫と夏希は、目の前の大きな鳥居をくぐり、長い長い階段を死んだ目をしながら登り始める。
右を見ても木、左を見ても木、まったく学園があるとは思えない場所に困惑する。
でも、色々な種類の花が沢山咲いてて、沈んだ気持ちも晴れやかになったりする。
空気も美味しいし、意外と苦ではないかもしれない。
もしこの階段のせいで筋肉痛にでもなったりしたら、姉を恨む予定の雫であった。
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