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最終話 これだっ!これしかない!
卒業して2年経って、ある日、久しぶりにいとこの家に、遊びに来ていた。その時に、ゲームの話になった。いとこはゲームが好き、PS4やSwitchを持ってた。
で、僕もゲームにいとこと参加した。
その時に、たまたま、やってたのがライフイズストレンジ。ぼくの人生を変わらせたゲーム。
すごく面白いゲームだよ!といとこは目をキラキラさせていた。一緒やろ!とか言ってたがぼくはあまり興味なかったので、「 いや、見てるよ 」とことわりました。
いとこはすでに、クリアしていたのに関わらず、おれともう一度最初からやりたいと言いだし、本当にデータを最初に戻し、二人で考えながらゲームをしていた。
本当に、興味はなかったが、そこまでされてはと。おもい、仕方なく、やりました。この時の自分は夢も希望もやりたいことも、このまま園芸のバイトでこのままでいいや、とおもってました。ですが、変わりました。このゲームで。
あのゲームのシナリオとイラスト、音楽に惹かれました。好きになりました。おれも途中から目をキラキラさせて、次をやりたい!次をやりたい!って思うようになってました。
そこで、思いました。おれはゲームを作る仕事をしたい!これだっ!これしかない!と自分を変えたい!夢を持ちたい!そんなことを考えるように。そして、いとこに、おれはゲーム会社に入る!そのために学校にいく!と言いました。
いとこは安心したような顔をしてました。
今思えば、なんでそこまでしてライフイズストレンジをやってほしかったのか、わかりました。おれに面白いものを、なにか、このままじゃあいつは一生をバイト生活で、年金も健康保険も払わず、死んでいく。って思ったんじゃないかな?それで、なにか希望に変えるものをと考えて、ライフイズストレンジをやらしたのかも。
いとこはぼくのこの20年間を見てきた人間です。正確にはいとこは一つ下の子なので19年です。
おれの人生にはいつもいました。
おれの良いところも悪いところもしってるし、なにがあったのかも、なぜ、絶望していたのかも全部見てきてます。おれにあのいとこがいてよかったです。
いなかったら、ゲーム好きにならなかったし、ゲームの仕事を目指そうと思わなかったです。
最近会えてないのは寂しいですが。会いたいです。
ちなみに男性です。男として、一番信頼と感謝してます。
いまでも、諦めたいとおもったことあるけど、一度好きなったゲーム、いとこがくれた、ゲームといとこの希望という力はあまりにも強大で、簡単に諦められないです。それにもう22歳なので、半端に終わらせたくないです。まだまだ、頑張ります。これから、もっと辛いかもしれないし、なにがあっても、諦めたくはないと考えています。想ってます。
終わり
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