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0.PROLOGUE
「や、やめろ...来るなよぉ...」
「来るなって...!」
「ッ嫌だ、俺は、そんなのは...嫌だ!!」
「頼むからやめてくれよ!おいお前!!ちゃんと話聞いてんのか!?おい!!」
「...確かに俺はそう言った、だが気が変わったんだ!!気が変わんのは俺の自由だろ!?」
「大体俺にそんな事してもお前は何にも利益はないだろ!?おい!!」
「嫌だやめてくれ俺は...俺はッ!!!!」
...俺の必死の叫び声は
誰の耳にも届かぬまま、
俺の好きだった《アイツ》にも
思いを伝えられぬまま、
俺はたった独りで
感触のない
ただ冷たいだけの"海"の底へと
放り出され
ゆっくりと、
ゆっくりと、
暗い"海"の中で
溺れていく
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