【創作】家で書けないのでノートPCを買おうかと

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【創作】家で書けないのでノートPCを買おうかと

私はわりとそれなりに本気で作家志望なのだが、それが口はばったいほどに、なかなか書けない。 作家が務まる人種というものは、年がら年じゅう、息をするように書いていて当然とのイメージを持っている。 ところが自身はというと、年じゅうどころかむしろ書けない日のほうが多い。それも圧倒的に。 書くのが好きで好きでしかたない人間がなる者との印象をいだいている作家を夢見ながら、書くのめんどくさいなあという気持ちが出てしまって、なかなか手がつけられない。ツイッターなどで人様の投稿報告を見るたび、みんなよくそんなに書けるなあ、すごいなあ、などと寝ぼけたことを思っている。我ながら、正直ちょっとありえない。 常に書けるようになるにはどうすれば、との課題は昔から抱えてて、いろいろ調べたり試したりしてはいるが、どうしても解決できずにいる。 基本、非常にめんどくさがりの性分なので、やらずにすむこと、やらなくてもすぐにどうこうならないものは先延ばしにする悪癖がある。創作にかぎらず、この性格には自身でも手を焼いている。 ただ、ひとつ気づいているのが、外出時の空き時間にはなぜか書けやすいという現象だ。できることが限られ手持ちぶさたになると、しかたなく、書ける。家だとどうしてもだらだらネットを見てしまうが、スマートフォンは操作性や通信に制限があり、必然的につなげなくなる。 そんなことを言っているような人間が作家になりたいだとかふざけたことをぬかすなという話はとりあえず置いとくとして、この性質を利用しない手はない。というかもうそれ以外にほかない。 問題は前述の操作性だ。 デスクトップPCの高い操作性を得られないことが幸いして書けるという思わぬ効果も、創作のうえでは少なくない障害になる。 スマートフォン用では比較的使い勝手のいいテキストエディターと日本語入力であれこれ工夫はしているが、それ以上に(変態的に)ごりごりにカスタマイズしたデスクトップ環境にはまったくおよばない。入力面だけでなく、作品のほとんどの情報をそれぞれひとつのテキストファイルにまとめているので、視認性・検索性もスマートフォンのエディターでは厳しい。 これを外へ持ち出すにはやはりノートPCがいる。 選ぶ際の条件は以下のとおり。 ・デスクトップの環境を使いたいのでWindows PCは必須。 ・長時間の作業にも耐えられるよう、バッテリーに余裕のあるもの。私は使えなくなるまで使い倒すタイプなので、将来的なバッテリーの劣化も見越す必要がある。 ・バッテリーの観点から新品。ノートPCは交換やモバイルバッテリーに費用がかかる。 ・テキストデータの編集が目的なのでマシンパワーは不要。記憶容量も同様。ただ、OSの要求にはさくさく応じられる程度には要する。アップデートなどによる将来の負荷の増大も見越しておく必要はある。 ・持ち運ぶものなので記憶媒体にHDDは避けたい。バッテリーへの負担や読み書きの速度の面でもSSDが望ましい。テキストデータなので、OSが入る程度さえあれば容量は不要。 ・モニターは小さくてもいい(というか携帯性から小さいほうがいい)が、解像度はほしい。できればFHD。横書きで小説を書くには縦方向にサイズが大きいと可読性が上がる。 ・キーボードは強くこだわる。できるだけデスクトップに近いものがいい。PageUp/Down・Home・Endは頻繁にもちいるので、これがFnキーを要するものはNG。アプリケーションキー(右クリックと同様のキー)は右クリックとまったく同じではなく、地味に使いでがあるため、これも要Fnキーのものは避けたい。文章を書くうえでInsertキーも同じく単独でほしい。 ・あまりお金をかけられない、かけたくないのでお高くないもの。 いろいろとわがままを言うので、だいぶ探すもなかなかこれだという機種が見つからない。どれも必須条件で、できるだけ満たしたい。 特にキーボードが厳しく、たいていの端末が要件をクリアしない。キーの配置や数から必然的に小型のものは除外せざるをえず、選択の幅が狭まる。デスクトップ用のキーボードを使うことも考えたが、携帯性・自宅外での操作性の難点からあきらめた。 昨日、一日じゅう検索し、どうにか3つ候補を見つけた。 うちひとつはバッテリーの容量がちょっと厳しめ。スペックは一番高く長く使えそうなのだが、そのためのバッテリーが足りない。 別のひとつは前述のアプリケーションキーとInsertキーが要Fnキー。USB端末が壊れやすいとの情報もある。 もうひとつは、バッテリーの持ちとキー配列が悪くないので問いあわせ中。問題なければそれに決めようと思っている。モニターがFHDでないのが惜しいがバッテリーやキーボードには代えられない。入手したら追記しようと思う。 まあ、一番の問題は、これで書けるようになるかどうかだ。 この方法がだめだったらもうほかに手が見つからない。書き続けることさえできれば作家への道はひらけるとうぬぼれているので、どうにかうまくいってほしい。
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