心配性な地縛霊

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大学では、まおは栄養学科を専攻していた。 将来、高齢者向けのメニューを提供する 飲食店を構えたいと、夢見ているからだ。 祖母と暮らす中で芽生えた、まおの夢だった。 ************************** 「桜井さん、授業終わったら真っ直ぐ帰るの?」 まおが、荷物を持って廊下を歩いていると 後ろから急に声をかけられたので 驚いて振り向いて見ると、最近良く講義で まおの隣に座っている女子が、ニコニコと 笑って立っていた。 「あ、私はこれからバイト…なんやけど」 「アハハ、ゴメンゴメン! 私は成宮マリコ。マリコはカタカナやねん。よろしく〜」 「あ、は、はい。こちらこそ、桜井まおです」 「知ってる、知ってる〰(笑)まおは、ひらがなやね! 可愛いな〰って思って、いつ声かけるか悩んでたんよ〜」 やたら、グイグイ来るこの成宮マリコに まおは、少し引いていたが… マリコのスッキリとしたショートヘアの 真っ赤に染められた髪と、スラッと背が高くて、 手足も長くてモデルのようなスレンダーな 見た目にまおは、見惚れて固まってしまった。 「良く隣に座ってる赤い髪の…」 「そうそう! 覚えてくれてたんや! 嬉しいわ〜」 「面と向かって見たことが無かったから、モデルさんか何か?」 「もぉ〰(笑)お世辞でも嬉しいわ! ありがとうまおちゃん! 良かったら、お友達登録してもらえる?」 マリコにLINEの交換をお願いされて まおは、スマホをポケットから出して 快く承諾していた。
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