僕の世話焼き幼馴染

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僕の世話焼き幼馴染

Nは僕の幼馴染の女の子。 「ほらお弁当、作っといたから。昨日からおばさん、お仕事で泊まり込みだったんでしょ?」 「ほら体操服、洗濯しといたから。あんた忘れてたでしょ」 「ほら教科書、忘れるなんてドジね。見せてあげるわよ」 ほら、ほら、ほら。 ちょっとおせっかいが過ぎるけど、とてもいいやつだ。 ある日一緒に買い物に。 別に付き合っているとかそういうことはないんだけれど、長くいると一緒にいるのが自然になってくる。 信号が青になって横断歩道を渡る。 すると突然、暴走したトラックが突っ込んできた! 僕ははねられ、次に目を開いたときは、奇妙な場所に。 そこで僕を待っていた人は女神を名乗り、僕に異世界へ転生して勇者になるように言う。 すごいスキルももらって、いざ異世界転生! 僕の英雄物語の始まりだ! と、そこにはなぜかNがいた。 「ほら魔王の首、討伐しといたから。あんた戦いには向いてないんだから」 僕は逃げ出した。
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