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コンビニでジュースを買った帰りの事だった。
うちのアパートは、各部屋ではなく、一階にまとめて郵便受けがついている。
そこを覗くのは、住人の大半が習慣となっていた。
僕ももちろんそうしたし、小山田もそこは同じだ。
チラシしか届いていなかったうちの郵便受けに対して、小山田の郵便受けには一通の封書が届いていた。
白い横型の封筒だ。
「誰だろう?」
「心当たりないのか? 差出人は?」
「書いていない」
「カミソリでも入っているんじゃないか」
「ははは、まさか」
なんでまさか、と言えるのかが分からない。
小山田はその場で封筒を開け始めた。
「何だこりゃ?」
中に入っていたのは、一枚の写真だった。
そこに写っていた物を見て、僕も思わず顔をしかめた。
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