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シートベルトを閉めようとする手を止められた。 「なに?」 櫻井は俺の体をすっと持ち上げて自分の膝に座らせた。ハンドルがあるのでせまくて逃げられない。 「なんですか?」 振り向こうとした俺の胸に手が伸びてくる。 指が胸の突起に触れた時、かすかに吐息がもれた。 くりくりとつまんで刺激される。 「・・・あ・・あ・・・・」 俺の体がビクビクと反応した。俺を調教した櫻井はどこを刺激されるのが弱いかよく知っている。 体重を背後の櫻井にゆだねて俺はただ快楽に身を委ねていた。 「なに・・・、これ・・・・」 櫻井は答えない。 指で転がされて力が入らない。 「あ・・・ん・・・・・」 目的がわからないまま、されるがままになっているしかない。 誰もいない地下駐車場で、運転席に固定されたまま俺は櫻井の指に弄ばれ嬌声をあげていた。 その声は外には聞こえない。 「俺の言う通りにしてくれるね?」 「・・・は・・い」 「いい子だ、直也」 思考も感情もすべてこの指に支配されてしまう。 「あ・・・気持ちい・・・櫻井さん・・・・・」 客の相手をして感じない時、この快楽を思い出して自分でイクのが癖になった。
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