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「モモカ」に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。私の二作目はこのような形になりました。
「モモカ」の連載を始めたのは2020年の2月でした。前作の「恐竜とダイヤモンド」に、あまりにたくさんの方からお褒めの言葉をいただいて、調子に乗って書きはじめてしまいました。
白状すると「冒頭からの書き溜めもいい感じに溜まってるし、頭の中でストーリーは出来ているし、1週間に2、3ページ公開しながら 5月くらいには完結できちゃうな」なんて思っていました。いまこのあとがきを2021年の6月に書いています……なんと愚かな書き手でしょう。あんたバカァ? と罵られるレベルです。
しかも連載を始めた直後、遠野は無謀に無謀を重ねました。
エブリスタで、「テーマは神様」のコンテストを見つけてしまったのです。遠野の手が止まりました。iPhoneに溜めていたファイルのなかに「神様」で書きたいネタもあったのです。
「コンテストは〆切があるじゃん!」
遠野はモモカを「一時」止めて「神様」を書きだしました。それは〆切の1週間まえでした。
「さくっと書き上げて応募したら「モモカ」に戻ろう。頭の中でストーリーは出来ているし……」と、少し上に書いたことをそのまま繰り返した愚かな遠野です。「神様」は応募も完成もできませんでした……ほんとにバカね。
すっかりペースを乱した3、4月の遠野を、さらに2020年最大のアクシデントと言うべき「新型コロナウィルス」が襲います。感染じゃないです。
職場でちょっとだけ責任のある立場だった遠野は、内からは休職を希望する職員の休業補償や『休んでお金貰う人ってズルくないですか』という不満や、外からは営業時間の変更に対する苦情とかに「なにも心配もないですよー」と笑顔で水の下の足を見せずに乗り切りました。
そんなこんなで6、7月、「モモカ」はほとんど進まず「これはマズい。せめて毎日なにか書くようにしないと。逃げちゃダメだ」と迷走した結果「プリズム」が生まれました。
ペースを取り戻したのは10月くらいだったでしょうか。それまでにも「○月中には書き切る!」となんども誓いを立てては踏み倒してきた遠野は割り切りました。
「もう自分のペースで書く!」
居直りです。逆ギレです。それまで、なんとか月に一回はと更新していたのは2020年10月で止まり、2021年1月に1ページを上げたあとは、6月に16ページ25,000字を投げ込むという、最終回に視聴者放ったらかしみたいな暴挙で完結を迎えました。
本当に自分の力不足を痛感します。コンスタントに書き続けることの、なんと難しいことよ。そして「モモカ」、こんなに長い話になるとは思っていませんでした。「恐竜とダイヤモンドは約10万字だったけど、モモカは6万字くらいだなー」とおもっていたのに、倍まで伸びた。どうしてこうなった?
完結させたけど、少しずつ推敲すると思います。ストーリーはさすがに変えないけど、やっぱり力不足だったなぁ。もっと面白い話にできたろうになぁ。もったいないことしたなぁ。まだ二作目だししかたないよ。うんうん、そうだよ。と、脳内自己弁護して、次は何の話にしようかへこたれずに考えます。
途中までになった「神様」も、ほかのストーリーも頭にあるけど、連載にせず手元で書き切らないと今の遠野雨弓には無理っぽい。
いつになったら全部吐き出せるんだろう。すべての箱は開けられないまま終わるのかな。それでも、書くことは面白いんだって知ってしまいました。
これからも、宜しくお願いします。
2021年6月9日
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