気の合う三つ子

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 確かに、これだけで終われば、笑い話で済むのだが、そうではなかった。 「ああ、重要なのはここからだ」 「なんだって?」 「実はこの三つ子、随分前に亡くなっているのだ」  友人の顔がどんどん青ざめていくのが見てとれた。 「しかし、死んだ後だとしても、同じ時間に、同じように写真に写るとは、さっき言った通り、気の合う三つ子だな……」
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