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②ー過去ー
「…学科の担任の先生や、
ゼミの先生に相談して、
行くといいと、勧められたので。」
「…そうなんですね。」
「……さっきは、
…私、最近、眠れないので、
相談室で、
軽めの睡眠薬を、頂いていました。」
「…あ、
相談室で、薬ってもらえるんですね。」
「…そうみたいですね。
種類とか、限られているみたいですけれど。」
話しているうちに、料理が2品届き、
テーブルに置かれた。
「えっと…
宮間さんも、少し食べます？」
「…いえ。大丈夫です。」
「じゃ…俺、食べちゃいますね。」
彼はまた、ばつの悪そうな声で喋り。
届いたプレートを、フォークで食べ始めた。
私は、
早く、終わらせてしまおうと思い、
口を開いて。
「…鬱病になったのは、
2月の初めくらいでした。」
彼の手元に、目を向けたまま、
ぼそぼそ、声を出した。
「…元々、私は、
自分の…
家族に当たる人のこととか、
今までの、自分の人生とか、
…人間関係とか、
色々、
……嫌に、感じていて。」
「それで、
大学に入ってから、家を出て、
1人暮らしを始めて。」
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