俺がなりたいのは異世界勇者でもなければ、チート能力者でもなくただのラブコメの主人公である

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「やっぱ立ちっぱはきついな」 レジというのは立ちっぱなしの作業はもちろん、ずっと同じ作業で正直飽きる。彼を正気にしているのは萌香の可愛さ故だろう。 「ねぇ、上がるの早いよ〜!、まっててもいいじゃん」 すこしムスッとしながら言葉を投げてくる。 「人気者じゃないのは早く上がっていい権利があるのですよお嬢さん?」 と、某戦闘力53万風に言う、 「あれ?すねてるのー?」「ねぇ、ねぇ」 正直可愛いが可愛いんだけど悔しい。 「俺だってラブコメの主人公だったら、モブ女からはし〇〇か○なまでひっきりなしにレジ並ぶからな!」 そう言ってやった、しかし、それは冷たい眼差しとなって返ってきた。 「それはもう。諦めなよ(笑)もう遅いよ」 俺は真っ白な灰になるほど敗北感に浸された。 しかし、後にこの言葉の意味が今後の人生を大きく揺るがす事を俺は知らなかった。
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