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「………………………………………………………………………………………………………………は????」
「実際俺はお前と会わないなんて一言も言ってないし、お前の条件を受け入れてもいない。お前が勝手に盛り上がって泣きじゃくってただけなんだよ」
「……で…でも夜道、あたしのプロポーズ断ったじゃないか……勝負に負けるつもりは無いって何度も言ったじゃないかよ……」
「俺はどんな勝負であっても負けたくない。だからお前が相手でも本気で勝ちに行った、それだけの話さ。………それに」
夜道は響から目だけでなく顔まで横に逸らして、響には見えないように体まで傾けて、
「ぷ………プロポーズってのは、やっぱり男からする物だと思うし……」
「───」
「つか、俺はてっきり告白だけで終わると思ってたんだ…なのにお前はすっ飛ばしてプロポーズなんてしてきやがった。しかもややこしい条件まで勝手に提示してきたし、お前は本気だし……割って止められる空気じゃなかったし…」
「……夜道…」
「…………あ"~~…!だからその、あれだよあれ!全部お前が悪いんだよ!一人で勝手に盛り上がりやがったからこんな余計な手間かかっちまったんだ!普通にお前が告白してきてたら俺は断らなかったし、寧ろ…………」
「……寧ろ、何?」
「……~~~~ッ!オラァ!!」
「痛っ!?」
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