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「あいつら…… いったい何者なんだ?」
天道は額ににじんだ汗を手の甲で拭い、乱れた息を調える。
「加賀美、落ち着いて聞けよ。やつらは……」
いつになく真面目な顔の天道。事態が飲み込めない加賀美も、その空気を察し、思わず息を呑む。
「やつらは、この世の全ての料理人の…… いや、むしろ“食”全体の敵! ビショッカーだッ!!」
「ビ、ビショッカー!?」
見たことは愚か、聞いたことも無い。まるで冗談のようなその名前。加賀美は思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。
「速く何とかしなければ、大変なことになる」
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