プロローグ

5/6
67人が本棚に入れています
本棚に追加
/197ページ
  「あいつら…… いったい何者なんだ?」 天道は額ににじんだ汗を手の甲で拭い、乱れた息を調える。 「加賀美、落ち着いて聞けよ。やつらは……」 いつになく真面目な顔の天道。事態が飲み込めない加賀美も、その空気を察し、思わず息を呑む。 「やつらは、この世の全ての料理人の…… いや、むしろ“食”全体の敵! ビショッカーだッ!!」 「ビ、ビショッカー!?」 見たことは愚か、聞いたことも無い。まるで冗談のようなその名前。加賀美は思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。 「速く何とかしなければ、大変なことになる」  
/197ページ

最初のコメントを投稿しよう!