プロローグ

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  天道は再びカブトエクステンダーに跨り、走り出した。 「お、おい! ちょっと待てよ!」 いまだに事態はよく飲み込めないが、ビショッカーとやらが危険な存在ならこのまま見逃すわけにはいかない。何より、あの店の住所を教えてしまったのは自分だ。加賀美はガタックエクステンダーに飛び乗ると、バイトをほっぽりだして天道を追った。 「変なことにならないといいけど……」 加賀美がビショッカーに場所を尋ねられた店の名は、“Bistro la salle”通称“サル”。加賀美のもう一つのバイト先だ。ビショッカーが何を企んでいるのかはわからないが、加賀美はとりあえず仲間の無事を祈り、バイクを走らせる。  
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