第二百五回:犬身 松浦理英子作

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第二百五回:犬身 松浦理英子作

 犬身とはいっても別に上杉謙信が武田信玄に逢いたくて犬に成りすます話ではない。なぜなら上杉謙信は女でなく男だからだ。謙信が女であったという説は学問的には全く通用しない奇説でしかない。しかし謙信は女だという設定はは非常に魅力的なものであり、だから謙信が犬に成りすまして信玄に逢いに行っていたという話もやっぱり魅力的でつい小説にしてしまいたくなるのである。
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