第二百二十三回:氾濫 伊藤整作

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第二百二十三回:氾濫 伊藤整作

 国王は反乱が起きたと知らせを受け激しく怒った。この朕に謀反を働くとは許せぬ。国王自ら打って出て討伐してくれよう。国王は憤然とし家来に反乱を起こしたのは何奴かと詰問した。それに対し家来はカワの反乱ですと答えた。国王はそのカワという聞きなれぬ名前に訝しみ家来にそ奴は何者かと問うた。家来はそれに対し真っ青な表情で今すぐ反乱をなんとかしないと都はもう終わりだと切羽詰まった調子で言った。しかし国王はそれに対して微笑みこの国王が武勇を見せれば反乱など一瞬で収まると胸を張って宣言したが、その時門から水が大量に流れて城は水没し国王以下皆土座衛門になってしまった。
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