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奇妙な同国人
セリエの強豪フィオレンティーナとの激闘を制してヨーロッパリーグ本戦への出場権を手にしたドルトムント
それから数日後となる8月の月末に、ELグループステージの抽選会がモナコにて行われた
会場にはヨーロッパ各国から集まったクラブ関係者が顔をそろえており、北はロシア、南はキプロス、西はポルトガル、東はカザフスタンなど、広範囲に及ぶ地域から48クラブがこの欧州の戦いに参戦することとなる
この48クラブが4チーム1組のグループに分けられて最終的に12グループが編成されるのだが、グループによるパワーバランスの偏りを減らすために、全てのチームが過去の成績を元にあらかじめ4つのポッドに配置されて、各ポッドから1チームずつ各グループへと振り分けられることとなる
端的に言えば、参加クラブの中で最も強い12クラブが第1ポッドに属し、それ以外のクラブが強い順に、第2ポッド、第3ポッドの枠へと収められていくのである
その結果、欧州での成績が芳しくないドルトムントは第3ポッドに分けられた
つまりドルトムントよりも格上と見られている第1、第2ポッドのクラブとグループステージで同席することになるのである
そしてもう1つ重要な点は、グループステージにおいて同じ国のチームが同じ組に振り分けられることはないため、ドルトムントが、同じブンデスリーガからの参加クラブであるハンブルガーとグループステージで争うことはない、ということである
以上のルールを元に厳正な抽選が行われた結果、ドルトムントはグループFへと振り分けられた
以下がグループFに属するクラブと出身国である
ザルツブルク(オーストリア)
バーゼル(スイス)
ドルトムント(ドイツ)
アポロン(キプロス)
グループ内の各クラブとホーム&アウェイ方式で2試合ずつ対戦し、合計6試合における成績上位2クラブが決勝トーナメントへと進出することとなる
果たしてドルトムントは難敵ひしめくグループFを突破することができるのだろうか
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