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「なんすか怪鳥さん」
「もぐもぐ………怪鳥じゃねぇ会長だ。それよりお前、本当は俺のことが好きなんじゃねーか」
「馬鹿かよ」
おっと本音が…。
つかそんな真面目な顔して何を言うのかと思えば…マジでバ怪鳥じゃねぇか。
「あーんしたいほど俺のことが好きなんだろ? 全く…素直じゃないな」
「素直も何も俺、バ怪鳥さんの事嫌いですよ?」
俺が心の底からマジに思っていることを伝えると、バ怪鳥は固まった。
と思ったらプルプルと震え出した。…え? 震え?
「怪鳥? …あのどうし「ぐすっ……別に泣いてねぇし…」か、怪鳥ぉぉおおぉおおぉ!?!?」
え、えぇぇぇえええ泣いちゃったよ。
この人泣いちゃったよ。
え? 何? 俺が悪いの? え? …って怪鳥が泣いたら
「あぁー!! あやくんがぁ、ひぃくんのこと泣かしたぁ!」
「えーー?」「ひどーい」
「「先生に言ってやろー!!」」
「ひ、弘人!?」
「ひ…ろ…だ、いじょ?」
「な、泣いてねぇって……グスッ…言ってんだろ…」
ほらほら、湧いて出て来たよ怪鳥セコムさん達が。
「いや、俺の事好きだろって言ってきたんで嫌いって言っただけです。無罪っす」
「…それは、今の弘斗に言ってはダメな言葉ですね」
「ひぃくん…」
「「ひろ…」」
「かわ、そ」
「えっ、もしかしてコレって俺が悪い系ですか?」
「「「「うん/はい/う…」」」」
「なんっでだよ!!」
俺が立ち上がりテーブルを両手で叩くと、背後からつい最近聞いたばかりの声が聞こえた。
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