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不意に、後ろからとてつもない熱量を感じる。
同時に耳が痛くなる。
後ろから、断末魔と一緒に焦げる臭いがする。
ヤツめ、レーザーを吐いたな。
600度以上の高温を、体内で生成して吐いたに違いない。
何人かやられたらしい。
オレは、耳と髪の毛を少し焼かれたぐらいですんだ。
でも、相手は最高速度200キロを越える。
機械の駆動音が聞こえ、殺られる。と思った矢先に防火扉のスイッチを見つけ、殴り付ける。
後ろに金属製のシャッターが下り、すぐ後に何かが激しくぶつかる音。
その一撃で、防火扉は凹んでいる。
長くは持たないな。
また、すぐに駆け出した。
何かが激しくぶつかる音がするが、もう振り返らなかった。
改造を繰り返したヤツは、もう人間とは呼べない状態にまでなっている。
それが上のリクエストとはいえ、あんなものを作ってしまった事に、後悔しかない。
完璧にコントロール出来ていたはずなのに、何が起こったんだ。
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