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ビーッ、ビーッ、
けたたましい、エマージェンシーの音が館内になり響いている。
オレは慌てて研究所内を走る。
「館内に居る方は、落ち着いて避難してください。繰り返します……」
館内スピーカーが感情なく告げる。
原因はわかってる。
被験体ナンバー28番だろう。
何人もの人間が、外へ出る為に走っている。
そんな中、オレは管制室へと向かっている。
現在、暴走している28番を止めなくてはならない。
28番は兵器だ。
この研究所内で作っている人体兵器。
もうすぐ最終段階で、今日テストを行っていたはずだが、何故か研究所内で暴走してしまっている。
チッ、と思わず舌打ちが出てしまう。
もし、ヤツが外に出してしまったら、何万人もの人間が死んでしまう。
オレはヤツを作ってしまった、後始末をしなくてはならない。
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