エピローグ

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「ぎゃあああああっと僧侶は悲鳴を上げて……」  その声が聞こえぬように、また倫太郎が閉める。  ……もしや、嫌いなのだろうかな、怪談が。  あやかしは平気なのに、と思う壱花の前で、子狸と倫太郎の押入れの戸をめぐる攻防戦が始まった。 「やめんかーっ」 と倫太郎が騒ぐ夜。  あやかし駄菓子屋は今日も通常通り営業中――。                       完
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