1168人が本棚に入れています
本棚に追加
「……浦島太郎か?
俺たちは百年経って、此処に戻ってきたのか?」
なんだ、この埃は、と倫太郎が壱花の横で呟いている。
「いや、社長。
百年経ったのなら、コーヒーガムが付喪神として出てきて、見つかるかもしれませんよ」
と壱花が言うと、そこから入らず倫太郎が言ってくる。
「その理論で行くなら、のしイカの付喪神とか、ミニドーナツの付喪神とか、お子様ビールの付喪神とかも出てきて、すごいことになってるはずだろうが」
そのとき、
「あ、おかえりー」
と言いながら、奥から高尾が姿を現した。
最初のコメントを投稿しよう!