エピローグ

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「……浦島太郎か?  俺たちは百年経って、此処に戻ってきたのか?」  なんだ、この埃は、と倫太郎が壱花の横で呟いている。 「いや、社長。  百年経ったのなら、コーヒーガムが付喪神として出てきて、見つかるかもしれませんよ」 と壱花が言うと、そこから入らず倫太郎が言ってくる。 「その理論で行くなら、のしイカの付喪神とか、ミニドーナツの付喪神とか、お子様ビールの付喪神とかも出てきて、すごいことになってるはずだろうが」  そのとき、 「あ、おかえりー」 と言いながら、奥から高尾が姿を現した。
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