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今日もまったり時間が過ぎているあやかし駄菓子屋。
倫太郎が文字焼きにハマって以降、ストーブでなにか焼くのが流行っているのだが。
今日は高尾たちが餅を焼いていた。
少し焦げた餅のいい香りが店内に漂う。
「醤油と砂糖ありましたっけ?」
と壱花が言い、
「俺は、きなこがいいな」
と倫太郎が言い、
「私は餡子をのせてたべたいですね」
と高尾の側で張り込みする刑事のように、焼け過ぎないか餅を観察している冨樫が言った。
「まあ、待て待て」
と高尾が菜箸を手に笑って言う。
「こいつは、つきたてだから、まず、なにもつけずに食べてみろ」
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