33人が本棚に入れています
本棚に追加
2人は15分ほど、その場に座って、何を語るでもなく目の前に広がる草原を眺めた。
少し目を遠くにやると、大きな山々が連なっており、中央辺りからはもくもくと煙が上がっていた。
「あれが阿蘇山?」
保奈美が聞くと、聡史は頷いた。
「うん。煙が出てるのが中岳って言って、今は火山活動が活発だから登山禁止になってるんだ」
「へー。いつかあそこにも登ってみたいな。また違った景色が見えるんだろうな」
保奈美は1人呟いた。
どうやら、山登りを気に入ってくれたみたいだ。
最初のコメントを投稿しよう!