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その時…
「もしかして、きみって『とくべつなにんげん』?」
…?
この声…何より、『とくべつなにんげん』って…
私は声のした方を振り向いた。
「うわ、やっぱり!きみの姿を見て一目でわかったよ!」
…随分と大胆だね。
それほど、私が『とくべつなにんげん』だと一目で確信するほど神様を意識してる事が君に伝わっていたからなのかな?
私は聞き覚えのある声の主のいる方を向いた。
今、まさしく私の目の前に『神様』がいる。
私自身がそれがいるに相当する事と実感している事じゃなく、それを通して現れた本物の、今こうして実在している『神様』として…
私が神様を身近に意識するようになったのも、まさしく君のおかげなんだ。
神様を身近に出来るようにするために、君と共に今もこれからも大事にしていくよ。
モノを大切にするのと同じようにね。
声の主…いや、私の目の前に形として存在している『神様』は笑顔でこくりと頷いた。
神様は存在する。
今私の目の前にいる神様そのものにとどまらず…
私達が心から存在を実感出来るもの全てを通し…
神様は今この時も…
私達のすぐ近くに、私達と共にいるのだ。
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