¤翌日¤

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そこそこ重い扉… 体重をかけて押し開くと 旋律が聞こえてきた! この音色…パイプオルガン? ~♪ なんか、教会にいるみたい… 私は部屋の重めの扉を体重かけて閉める。 奥にはこちらに背を向けて 3段鍵盤を順に弾いてる伯爵がいた… 私は彼の少し斜め後ろで パイプオルガンの旋律を目を閉じながら聴く。 ~♪~♪ しばらくそうしてたら、自然と 音色がとまり私はゆっくり目を開く… 伯爵 ヘルツィッヒ・ヴィルヘルム 「ハニー、来てたんだな… わたしが弾いてるのが グランドピアノじゃなくてがっかりしてないか?」 私は首を左右にふって、ヘルツィッヒ様に駆け寄る! 私 アーリル・ベネディッタ 「そんなことないですっ パイプオルガン、私は好きです!」 少しだけ振り向いてたヘルツィッヒ様が こちらに完全に向き直る。 伯爵 ヘルツィッヒ・ヴィルヘルム 「そうか、きみがそう言ってくれて良かった… わたしが幼かったとき 母上に連れられた教会できいた この音色が独特で好きになってしまってな… 母上にオルガンを買ってもらったんだが。 他の貴族達に不気味がられてしまってな ヴァンパイアだのドラキュラの生まれ変わりだの 陰口を叩かれ、美しくない野蛮だ などと、ののしられていた時期があったんだ…」 そんなことが…
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