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¤舞踏会(当日)¤
朝、目を覚ました私は
お父様が貸してくださった、ワンピースに着替えて
舞踏会の会場に向かう。
中に入ると、高価そうな
ドレスをまとった女性達や
タキシード姿の上品な
男性達が大勢いて…息を呑む。
私が招待された舞踏会、招待されてるのは
貴族だけ…そんなところに
一般人の私がいて…い、いいのかな…
落ち着かなくて目を泳がせつつ
会場のすみっこに行くと豪華なドレスを着た
エリザベータが近づいてきたわっ
エリザベータ・ダンク
「あらまあ、ずいぶん
貧相な女がいると思ったら
あなた、アーリル・ベネディッタじゃなぁい!」
エリザベータのとりまき達がクスクス笑ってる…
私
アーリル・ベネディッタ
「エリザベータ…」
私をとりまき達と笑いに来たのね!
エリザベータ・ダンク
「まあ、じょうがないですわよねぇ!
だって…あなた、凡人なんですものねぇ?
なんの特徴もないつまらない女、あははっ!」
エリザベータのとりまき達はみんな頷いた…
私
アーリル・ベネディッタ
「……」
言い返す言葉が見つからなくて
私はエリザベータを、ただにらみつける。
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