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 再び唇を重ねてはむはむと彼の柔らかい唇を堪能する。  固く閉じていた唇だったが、酸素を取り込もうとうっすら開いた隙に、凰の舌を滑り込ませた。 「っ!んんっ……っ、ぅ、んっ」  彼の舌に自分のそれを絡ませると、必死になってついてこようとしてくれるのがいじらしい。  凰の腕をぎゅっと握り、経験がないなりにキスを返してくれるのだ。  うっすら目を開くと、咲久良は眉間にしわを寄せ、少し苦しそうだった。  もっとリラックスしてほしい。  そう思い、彼の上着の裾から、そっと手を忍び込ませた。 「ふぁっ、んっ……ま、あっ」  キスへの集中が逸れると、凰は舌で彼の口内をなぞる。手は彼の腰やお腹を撫でながら、胸へと上昇させ、触れた小さな突起を指で軽く弾いた。 「あぅっ?!んんっ、」  突然の感覚に驚いたのか、咲久良は目を見開き、体を捩って逃げようとするが、俺がそれを許すはずがない。  しっかりと右手で彼の腰を引き寄せ、お尻を掴んだ。
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