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ベッドの上に横になり、寒い寒いと季節とは真逆に頭から布団を被って鼻を啜る。
体調不良で講義を欠席するメールをそれぞれの先生に送る。普段から真面目に受けていたお陰で、皆許してくれて心配のメッセージまで付けてくれていた。
遼にも、きちんと講義を聞いてメモを取るように念押しの連絡を入れ終わり、水分を取ろうとベッドを降りようとした時、メールの通知音が鳴った。
どうやらアルバイトの予約が入ってしまったようで、それによってお店に連絡を入れてないことに気づいた。
一応予約内容を確認しとこうと3、4通の予約メールを見ているとその中にあった名前に思わず、「えっ」と声をあげてしまう。
何とそこには、昨日あんなヘマしてしまったのにも関わらず、咲久良の名前があったのだ。
どういう意図かはわからないがいつも通り深夜2時からの予約。仕事後の時間だろう。
こんな謝罪のチャンスを逃すべきではないのに、今日は体調不良でバイトを休まなければならない。薬を飲んで無理矢理行ってもいいのだが、接客で肉体を使うため、風邪をうつしてしまう可能性がある。
泣く泣くバイト先に電話を入れ、風邪をひいてしまったことを伝えた。
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