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 その後、目が覚めた頃には日が落ちて真っ暗になっていた。  身体の倦怠感は更に増し、汗をかいて身体中がベタベタになってしまっていた。  綺麗にしたいと思ったが、熱のある時はお風呂に入らない方がいいという昔からの習慣からそれを諦め、とりあえずお腹に何かを入れることにした。  冷蔵庫にはたまたまカップのゼリーが入っており、それをパクパクと口に運ぶ。  その途中で何気なくスマホを開き、遼やその他の友人達からのメッセージに目を通していると、その中にまさかの名前があった。  そう、咲久良だ。  驚きでまた、声をあげようとしたがそれは喉が掠れて叶わなかった。  しかし、どうしたのだろう。予約が不可になってしまったことに何かあったのだろうか。  恐る恐るメッセージを開いた。  そこに書かれていたのは、凰花の不安を拭い去るものだった。 『凰花くん、体調が崩れてしまったとスタッフさんから連絡が来ました。  大丈夫?一人暮らしだろうから心配だよ。  友達がいるからそちらを頼るのが絶対いいと思うけど、もし何か買ってきて欲しいものとかあれば遠慮なく言ってね。  倒れたりしたら大変だから無理は絶対しないでね。  夜は仕事があるから返信がすぐできないのはごめんね。』  なんと、昨晩のことなど全くなかったように、というか優しさがメッセージから滲み出ていて弱った凰花は危うく泣きそうになった。
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