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会いたい気持ちも強いが、それと同時に客商売である咲久良にうつしてしまってはいけないという気持ちの間で揺れ動く凰花であったが、最終的にはやはりうつせないという気持ちが勝った。
遼に連絡して薬やらゼリーやらを買ってきてもらい、咲久良にはうつしたらいけないから会わない方がいい、という旨と感謝の旨を伝えた。
すると、咲久良からすぐさま返信がある。仕事は大丈夫なのかと心配になったが、内容を確認してすぐに嬉しさで頬が緩んだ。
『気を遣ってくれてありがとう。
くれぐれも無理しないでね。何かあったら言ってね。
明日はまだ病み上がりだからまた少し時間が空いてから予約するね。
おやすみ』
咲久良はまだ自分を指名してくれる、ということで頭がいっぱいで、早く復活して会いたいという思いでうずうずした凰花は遼が持ってきてくれた薬を飲んですぐに眠った。
翌日にはすっかり回復した凰花はアルバイトへも復帰し、その2日後に咲久良からの予約が入ったのだった。
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