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締日を終え、キャスト皆、アドレナリンで興奮していたが、1人だけ落ち着いている人物がいた。
それが、先ほどまで女性に囲まれ笑顔を振りまいていたナンバーワンホスト、雛菊だ。
……よかった。また貯金出来る。
ほっと一息つき、裏に下がると、パタパタと1人近寄ってきた。
「雛菊さん!おめでとうございます!
流石っす!」
そう明るく声をかけてきたのは、Ko-ki。雛菊を慕う新人ホストだ。
犬のように人懐っこく、姫達からも可愛がられている。
「ああ、ありがとう。でも、全部姫のおかげだよ」
「今からどうです?一杯いきましょーよ!」
「そうだね、行こうーー「またそれかよ。」
雛菊の言葉を遮り、呆れたようにこちらを見下ろすのは、RIKU。
今月のナンバーツーで、雛菊のライバルだ。
どうやら今月もトップになれなかったことで苛ついているらしい。
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