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「姫のおかげ姫のおかげって、そういう作った感じやめたら?」 「……本当に思っていることを言っているだけだよ」 「はっ、調子に乗んなよ。  来月はお前をナンバーワンから引きづり下ろしてやるから」  そう言い残すと、他のキャストを数人連れ、出て行った。 「来月も、雛菊さんがナンバーワンだっつうの!」  見えなくなったRIKUの背中に向かって、Ko-kiが言い放つ。 「ありがとう、でも大丈夫だよ。  さ、飲みに行こうか」  赤木 咲久良(あかぎ さくら)いや雛菊は、暴れるKo-kiの背中を押して夜の繁華街へ消えた。
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