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咲久良が自宅に着いたのは日が顔を出した頃だった。
お酒への耐性には自信がある咲久良だったが、今日は少し飲みすぎたようだ。
ふらふらになり、スーツのままベッドに横になった。
皺になっちゃうな……。
大事な仕事着を粗末に扱う訳には行かず、怠い身体を起こしてスーツを脱ぎ、消臭スプレーをこれでもかと吹きかけた。
「ゲホッ……」
かけすぎて咽せてしまうが、それくらいしておかないと姫達が匂いで不快になるかもしれない。
そう思うとやりすぎだということはないのだ。
カッターシャツとパンツ姿になり、今度こそベッドに身体を預けた。
アラームを4時間後にセットすると、一気に深い眠りに入った。
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